屋上緑化とはどういうものでしょうか

屋上緑化は、建物の屋上や屋根に土などを置いて植物を植えることです。特にビル街などでは、地面の多くが建物やアスファルトで覆われているため熱が発散されにくく、気温が上昇する「ヒートアイランド現象」が問題となっていました。しかし、ビル街の地面に新たな緑地のスペースを確保することは困難です。このため、ビルの屋上に緑地を作り、ヒートアイランド現象を防ごうという動きが出てきたのです。

屋上緑化のメリットとは

屋上を緑地化するメリットとして、まず断熱効果が挙げられます。土と植物が断熱材の役割をするうえ、植物や水を含んだ土は熱を低減させるため、特にヒートアイランド現象に対して有効です。また、日光の紫外線が屋上に直接当たるのを防ぎ、コンクリートの劣化を防ぐと言われています。人々にとって「憩いの場」となり、それによって屋上というスペースを有効に活用できるのも、メリットの一つです。そして「環境問題に取り組んでいる」ということをアピールし、建物や企業のイメージアップにつなげるということも、一つの目的と言えます。

屋上緑化の注意点とは

なお、注意点もあります。もともと屋上緑化を前提としていない建物では、屋上に重さのかかることを考慮していない建物も多いです。この場合、重い土を乗せると土の重さの上に含んだ水の重さが加わるため、建物に大きな負担をかけることがあります。軽量の土を使ったり、土の量を調整するなどの配慮も必要です。また、土が雨で流出してしまったり風で飛んでしまったりすることのないよう、対策をした製品を選んだり、ネットを張ることも必要です。そして植物の根が建物のコンクリートに達してしまうと建物を傷めてしまうため、それを防ぐ構造も必要となります。

屋上緑化は、建物の周りの景観が良くなったり、断熱性が高まったりするだけでなく、都市部におけるヒートアイランド現象の抑制効果も期待されています。